国家(下) 読了

国家上の続き、この国家下でも正義と国家について語られています。ここまでのあらすじ述べようと試みるも、あまり思い浮かばずなのが痛い。国の守護者は哲学者でなければならない。哲学者たる素質を生まれ持つものは稀な上に堕落もしやすい。哲人統治(理想の国家)はかなり難しいが実現可能である。真実を見るためには(善にたどり着くためには?)数学と幾何学と天文学を学ばなければならないそして哲学的問答法をもってしてはじめて真実の知識を得ることができる。この学問を学ぶという事が真実を見るための向き変えの技術であるという事でした。(はじめから視力は持ってはいるけれども、ただ見るべき方向が正しくなくて、それを無期変えさせようと工夫する技術なのだ。)

この次は理想の国家が不完全国家の四形態へと次々に転落していく過程と、それぞれの不完全国家とそれに対応する個人の性格が詳しく述べられる。←この部分はかなり重要だったと思います。正義と不正ではどちらが幸福になれるかが書かれている。ここらまで読んでふと思ったことがあった「幻影によって幸福を見ることもできず、苦痛で無いことでさえもその幻影によって苦痛に見えてしまうというこだ。たぶんこの幻影を取り払うというのは、知を得るというところの、まさしくその技術の事なのだと理解した。」悲観的に書くと哲人にはなりえない自分には幸福には到達しないのだ、などと思ってしまうのだが、多分そこはあまり重要な部分ではないように思える。知恵と勇気と節制と正義=徳。この徳に重きを置いて、他の事に注意しながら正義の人でありつづける事が重要なのではないかと思う。こんな事も思った「下へ降りるのは楽だが、上に上がるのはきつい。階段と一緒ではある。上方に続くその階段さえ目をそむけている」自分は楽な方へと目を向け、すぐそこに流される節があるのだ。下へは目を向けず、常に上を見ていなければならない。

この国家下で凄まじく衝撃を受けたフレーズがあった。それはこうだ。

(たとえ全ての人間と神々に、そのような性格であることが気づかれようと、気づかれまいとそのことに変わりわない。)

心臓をナイフで突き刺されたような感覚だった。
不正な人はどのような状況下においても幸福にはなれないという事。誰も見てもいないのにも関わらず不正をしたことを自慢げに話してくる人がいます。そのような人の話しにはのってはいけない。そのことに共感することも不正なのだと理解しなければならない。

幸福には色々な形があるけれど、この本を読んでしまった以上は”幸福論”などという言葉は使わないようにしたい。真の幸福というのはこの一点のみだと思われるからだ。
最後の方は神様の話だったが、まあここまでの話を聞いていると神の話しでさえも納得せざるおえない状況にはなっているが(神様はいるとも思ってないし、いないとも思っていない→意識はしていない。)しかしながら、かつて国と人とはなんなのかという事をこれほどまでに教えてくれた大人はいただろうか?おそらくただの一人もいなかっただろう。プラトン、ソクラテス、その他の登場人物、この本を翻訳してくれた方全てに感謝したい。

「work rures」読了

に行って表紙を見て買ってしまった。グーグルの人事採用トップが書いた本ということで、気になり購入。多分これは会社の経営側から見た意見なので、自分のような、凡人にはかなり難しい内容だった。人物例とかが結構多くて内容がわかりにくかったりもしたが、言いたいことはなんとなくわかったかも。

印象に残ったのは、人材にかけるお金は採用活動に重点を置いて、優秀な人だけを採用するということです。グーグルは人材育成にお金をかけるよりも、優秀なひとを採用することに重点をおいているようです。面接はバイアスを避けるために採用担当者だけでなく部下やほかの社員も一緒にやっているとの事。そして採用を終えた後はそれがうまくいっているかをフィードバックしそれを常にチェックしているらしい。言葉では簡単にかけるけど、多分この本に書かれてあるようなことを自分の会社はやっていないと思う。

最初読んでいるうちはグーグルは結構自由に楽しくやっているだけのように思えたが、実際はそうではないっぽい。様々なツールを使って社員が社員を評価するような仕組みができているみたいだ。評価されているとは言っても公正さや透明性があり、うまくいっているようです。そしてグーグルの社員には会社の経営や方針もある程度は自由に決める。グーグルには肩書というものがないらしく、業績評価などはマネージャーと言われる人達がやっているらしいが業績評価をする時も、マネージャーが複数人集まって話合い決める。だが人材の採用活動や業績評価も社員にやらせるようにしているのだとか。結果的に2本のテールとよばれる最高の社員と最低の社員というものが分かるようになるらしいのだが、その最高の社員と最低の社員を管理する事をおすすめしている。

最低の社員には救いの手を差し伸べる。どうすれば発展させられるか考える最高の社員を見習い学習し、教師をしてもらう。徹底した採用活動と人材管理のうえで成りったているのだなという印象を受けた。あとは「ナッジ(nudge)」という言葉が出てきたが、これは「ヒジで軽く突く」という意味の英語で、行動経済学の分野では「科学的分析に基づて、人間に『正しい行動』をとらせようとする戦略」として知られているらしい。

グーグルでは健康に良い食べ物を手の届きやすい所においたりしているようです。また社員の負担を減らす目的として様々なサービスをやっているそうです。これはほとんどお金がかからなくて、かかったとしてもごく僅かなのだとか。

この本に書かれているのはちょっと無理そうだけど、強いていうなら、洗濯機くらいならなんとかなるのではなかろうか。クリーニング屋は自分の会社にもありますけど、自転車修理とか、床屋はちと無理かも。無料の食事の提供はさすがに会社の負担が多いみたい。あとは親の職場参観など。これらの試みは社員の効率性を高め、イノベーションを駆り立て、コミュニティ意識を促進させて生産性を向上させることを目的としているのだそうだ。

自由を与えすぎると、会社がとんでもないことになりそうだが、実際はそうではないらしい。優秀な人材だけ集まっていれば(なにかをやってやろうという意志のあるひとがいれば)確かになんとかなるのかもしれない。最後の方に大きくまとめでワークルールが書かれているが、まとめきれないくらい色々な事が書かれている。なにぶん自分にはいささかレベルが高すぎる話しではあったかしら。