前回は人間の頭（モデルはアンジェリーナ・ジョリー）をモデリングしましたが、今回は 耳 をモデリングしていきたいと思います。
Blenderで アンジェリーナ・ジョリーの頭をモデリング③顔のつづき
耳のモデリングをする前に 耳とはなにか
耳のモデリングをする前に素朴な疑問を解消しておいてもよいかもしれません。
犬は耳を動かすことができます。
猫は耳をひとつずつ独立して動かすこともできるようです。
象は自分の体温を調節するために耳をパタパタさせます。耳が大きいのが特徴です。
人間の耳は次のような形です。
いろいろな耳を見てみましたが、実をいうとBlenderとはほとんど関係ないのでどうでもいい話です。
個人的な結論としては、「人間の耳は退化してたまたまこの形になっているのだろう」ということを納得できるかということだと思います。専門家ではないので真実はわかりません。とにかく人間の耳はこういうもんだということです。ところが、人間の耳は意外に特徴をつかみづらいです。数字の 9 のような形になっているように見えますが、そんなに単純な形でもありません。
さらに言えばこの結果から、人間の耳をモデリングする前に 耳 をまじまじと眺めるのは、無駄だということです。結局のところまずはとりあえずモデリングをやってみないと何も始まりません。
Blenderで人間の耳をモデリングするときの考察や雑感
ここに述べることはBlenderのへたくそ 知識なし が書いているので、対した意味はないです。
- 人間の耳のモデルデータはじつはネット上に落ちている。（モデリングしなくてもよい）
- 超手抜きなら楕円をつくって押し出しで終わり。
- 慣習的には耳たぶからplaneオブジェクトを押し出しで作っていくのが一般的っぽい
- 参照画像（二面図など）だけでは耳の立体的な構造まで把握することが困難（というか不可能）
こちらは考察というよりも感想です・・・。正直に言えば 耳のモデリング に関しては ようわからん と言いたいです。まだやってもないですが。それっぽいトポロジーになっていて かつ 面数が少なめなのが一番いいのですが、どうも良い情報がないので詰んだ感があります。耳のモデルはネットでダウンロードできますが、せっかくなので作りたい気持ちはあります。
耳のモデリングで、ある程度の品質を保ったまま再現性を高める方法
参照画像で耳のモデリングをする場合は、その人の耳の特徴を観察しておくことはよいことです。
アンジェリーナ・ジョリーの耳をモデリングする
アンジェリーナ・ジョリーの耳をモデリングしてみます。Blenderに参照画像を読み込み位置を合わせます。画像の位置は少し上に配置しました。
最初にPlaneオブジェクトを配置しループカットを入れ押し出しを行います。途中から耳の形にあわせて 1つの辺のみ押し出しを行うようにします。慣れてくると、おおざっぱですがうまくいきます。
頂点の位置を耳の形にあわせ、面作成を行えば次のような恰好になります。
耳の穴は押し出すと次のような形になります。
耳の穴のところにループカットを入れ。y方向に戻します。
耳の上半分のところは内側への押しだしを2回行います。1回目は小さめに、2回目は大きめに行います。
穴がまだあいているところは面作成で埋めます。ちょうどその部分をくぼみのところに移動させ頂点を調整します。その後にループカットを3箇所入れます。
この時点でSubDivisionSurfaceモディファイア（サブサーフ）を追加します。Viewの値は2にします。
耳の付け根は選択しないようにします。次の画像のように特定の面だけを選択しy方向に移動させます。
次は耳の付け根の辺を選択しないように、特定の辺だけ選択して耳の裏方向に2回押し出しをおこなったあと、スケールさせます。このときスケールさせる大きさは耳の付け根部分の回りの大きさを意識します。この大きさは実際の耳の裏をみてみるとわかりますが想像以上に小さいです。
次は画像で説明すると無理があるので詳しく書けないですが次のようになっていればOKです。
耳の裏側の辺を選択し、y方向に少しだけ押し出します。その次にx方向に移動させると次にのようになります。また選択状態を解除せずz軸の回転を入れるようにします。
裏側の辺を選択状態にしe→sと押して、外側に押し出します。ここまでの作業で耳の裏側はこんな感じです。
表側はこのようになっています。
あとは適当にy方向で出っ張りを調整すれば完成です。
人間の耳の完成品(モデル：アンジェリーナ・ジョリー)
適当モデリングなのでしあがりは結構しょぼいです。
説明してきた方法でなんどか作成を行いましたが、再現性は結構高いです。
作っている途中で気づきましたがアンジェリーナ・ジョリーの耳は耳たぶがないです。これは修正された写真なのかもしれません。
Blenderをやっているいと自分の才能のなさに絶望します。
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