この記事は初心者がひととおり、MMDをつかいこなせるようになるのを目指す記事で、ステップ①からつづいています。
今回はMMDのモデルをBlenderに読みこめるようにするための方法とBlenderのレンダリングエンジンである『Cycles』をつかってレンダリングしてみたいと思います。Blenderで、MMDのモデルを読みこめるようにするには、Blenderに『mmd-tools』というアドオンが必要になります。そのあたりも含めて解説していきたいと思います。
必要なソフトとしては下記のものが必要になります。
- Blender: ver2.67以降が必要
- MikuMikuDance: 最新のもの
それではさっそく解説していきたいと思います。
Blenderにmmd-toolsを導入しよう
MMDのモデルをimportするにはまず、『mmd-tool』というアドオンが必要になります。mmd-toolsのダウンロード先やインストール方法など解説していきます。
mmd-toolsとは?
mmd-toolsはBlenderでMMDのモデルをインポートするためのアドオンになります。MMDのモデルだけではなくてモーションも読みこませることができます。残念ながらMMDのエフェクトまでは読み込めませんが、Blenderでモデル用の小物をつくったり、観賞したりすることに需要はあるかもしれません。
以下に簡単な概要をかいておきます。
- mmd-toolsとは: BlenderでMMDのモデルを読みこむためのアドオン
- 開発者: sugiany(githubのアカウント名)
- mmd-toolsの歴史: おそらく2014年頃~
- mmd-toolsのダウンロードリンク: GitHub – sugiany/blender_mmd_tools: mmd_tools is a blender addon for importing Models and Motions of MikuMikuDance.
上記画像にあるようにDownload ZIPと書かれている場所からzipファイルをダウンロードすることができます。
mmd-toolsをBlenderで使えるようにする
mmd-toolsをBlenderで使用できるようにするには、いくつかの手順が必要です。下記にまずは簡潔にやりかたを書いておきます。
- githubからmmd-toolsのzipファイルをダウンロードする
- zipファイルの中の『mmd-tools』というディレクトクトリを下記の場所にコピペ
- …/blender-2.67-windows64/2.67/scripts/addons/
- Blenderをたちあげる。
- BlenderメニューのUserPreferences→Addonsタブをひらく
- 検索欄に『mmd』と入力してあらわれたものにチェックをいれ、save user settingsをクリックして次回からもつかえるようにしておく
ちょっと量が多すぎてしんどいかもしれませんので、このあたりをまとめたものを動画にしておきますので、導入の参考にしてみてください。↓
mmd-toolsの使用方法
Blenderにmmd-toolsを導入したはよいけど使い方がよくわからないかもしれませんのでそのあたりも解説したいと思います。まずmmd-toolsの導入がおわったらBlenderのツールシェルフにmmd-toolsのタブがあるので、まずはそれがあるかも確認しておきましょう。
上のようになっていればmmd-toolsの導入は成功しています。
mmd-toolsの具体的な使い方
mmd-toolsの具体的な使い方をしるしておきます。
- BlenderメニューのFile→Importから、.pmxまたは.vmdを読みこむ
- Blenderメニュー以外にもツールシェルフのmmd-toolsタブのメニューから読み込むことも可能
- モデルを選択状態にする。
- Cyclesレンダーでレンダリングする場合はmmd-toolsタブのConvertMaterialsForCyclesを選択し、モデルにCycles用のマテリアルに変換する
上の画像のように、mmd-toolsを導入すると.pmxと.vmdファイルが読みこめるようになっているんですね。
Cyclesレンダーでモデルをレンダリングする場合は、まずそのモデルを選択状態にします。次にConvertMaterialsForCyclesをクリックします。このボタンをおすと自動でCycles用のマテリアルに変換されます。
ただしObjectモード』でクリックするとBlenderがクラッシュする可能性がありますので、Editモードでクリックするようにしたほうがよいと思われます。
このあたりつらつらと書いて、文量が多すぎると感じるかもしれませんので、このあたりに関しても上の動画をみてください。動画にほぼ網羅されています。
mmd-toolsでできること と できないこと
mmd-toolsでできることは以下のようなものがあります。
- MMDのモデルデータ『.pmx』『.pmd』を読みこむことができる
- MMDのモーションデータ、『.vmd』を読みこむことができる
- 読みこんだモデルはBlenderのCyclesレンダーでレンダリングをすることができる
mmd-toolsでできないことには、オブジェクトモードでの移動があげられます。読み込んだモデルを原点から移動させるとモデルが破綻してしまいます。この件はmmd-toolsにのダウンロードページにも書かれています。
オブジェクトの座標(rootのemptyおよびArmature)を原点から移動させると、ボーン構造が破綻することがあります。
モデルを移動させたい場合は、オブジェクトモードでの移動は行わず、Pose Modeで「センター」や「全ての親」などのボーンを移動させてください。
現状、解決が難しいため、オブジェクトモードでの移動操作は行わないことをおすすめします。引用元: mmd-tools github
このあたりのことも動画に網羅していますのでそちらを確認してもらえればと思います。
MMDでBlenderのCyclesレンダーをつかうもうひとつの方法
今回紹介しているのは、BlenderにMMDのモデルを読みこんで、Blenderで直接Cyclesレンダーを使う方法でしたが、MMDBridgeというツールをつかうことでBlenderのCyclesレンダーを使うことができるようです。
『MMDBrige』はMMDBridgeは、MikuMikuDanceに外部レンダラーでのレンダリングを可能とするソフトウェアです。MMDBridgeの場合はMMD側で作業を完結させることができるようです。この記事ではMMDBrigeについては解説しませんが、また機会があれば記事を書きたいと思います。
MMDをつかいこなせるようになろう記事シリーズの終了
この記事のテーマとは関係ないですが、本ブログに書いている
MMDをつかいこなせるようになるのを目指す記事のシリーズはこれで終了になります。この記事は⑦記事目ですが、①記事目からこのシリーズはつづいています。①記事目から⑦記事目までよめば、MMDの理解がだいぶすすむのではないでしょうか?
宣伝になってしまいましたが、よろしければご活用ください。それでは。
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