Blenderで「ものを投げる(Object throw)」アニメーションをつくる方法を解説していきます。オブジェクトを投げるにはObjectConstraintsのChildOfを使用します。オブジェクトを投げるためのChildOfの設定等解説しています。
はじめに: Blenderの物投げアニメーションについて
はじめにBlenderの物投げアニメーションについて少し現状を書いておきます。たとえば「Blender なげる」「Blender throw ball」などと検索しても、国内、海外共にほとんど情報がでてきません。検索の仕方がわるいのかもしれないですが、個人的にはおそらく物投げアニメを作っている方が少ないのではないかと推測します。ここを見ている方は個人的な意見はどうでもいいでしょうから話を進めていきたいと思います。
オブジェクトを投げるアニメーションをつくるには、Blenderの「ObjectConstraint」の「ChildOf」を使用します。
ChildOfはオブジェクトの親子関係を途中で築いたり、切ったりできるものになります。これをつかえば物投げアニメはできるのですが、結構手間がかかる上に仕様で位置ずれがおきたりして、労力を要します。大変なわりには、地味なアニメしかできないので、もしかするとそれでやっている人が少ないのかもしれません。
物投げアニメを作るには「ChildOf」を2つ利用する
たとえばオブジェクトを投げて相手がつかむといった場合は、ボールにChildOfを2つつけます。
ChildOfの設定はそれぞれで違うアーマチュアを選択します。(投げる側がアーマチュアだった場合)
このように2つのChildOfがあることによって、物の投げあいアニメーションが表現できるというわけです。
ChildOfの親子関係の切り離しについて
ものを掴むのと離す動作は、ChildOfの「Influence」で設定できます。実際には物を掴んだり離したりしているのではなくて、親子関係を構築したり切ったりしているだけです。Influenceは0か1でキーフレームを挿入しますが、おそらく文章で書いても伝わらないと思いますから動画を見るのがよろしいかと思います。
よろしければ↓
さいごに: ObjectConstraintsについて
ObjectConstraintsは、ChildOf以外にもたくさんの機能があります。Constraintsの機能はConstraints — Blender Manualにたいがいの情報がまとめてあります。ChildOfは親子関係をアニメーション途中で構築できるのでObjectConstaraintsのなかでもよくつかうものかと思います。
実は単にオブジェクトの親子関係をきずくだけであれば、オブジェクトを2つ選択状態にしてCtrl + pをおして親子関係設定メニューをよびだすこともできます。しかし、このやり方だと、アニメーションの途中で親子関係を築いたり、切ったりすることができません。もしかしたらできるのかもしれませんが、わたしが調べたところではどうもできそうもありませんでした。なにかの参考になればと思います。
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