モーションキャプチャーデータをBlenderで使用することができるようになるプラグイン「Makewalk」について解説していきます。makewalkはMakehumanで作成したモデルにモーションキャプチャーデータを追加することができるBlenderのプラグインです。最新の設定方法や使い方を解説。
Makewalkとはなにか?
MakewalkはBlenderでモーションキャプチャーデータを使用することができるようになるプラグインです。Makewalkに必要なものは次のとおりです。
- MakeHuman → Makewalkの機能を使うためには.mhx2ファイル(モデルデータ)が必要。この.mhx2ファイルはMakeHumanのモデルデータであるMakeHumanは簡単に人型モデルをつくることができる3DCGソフトである。
- Blender → オープンソースで現在も進化中の3DCGソフト、いろいろなことができる素晴らしいソフト
- Blender用のmhx2インポータープラグイン
- MakeHuman用のmhx2エクスポータープラグイン(MakeHuman v1.1をお使いの方)
以上のとおりMakewalkを使うにはBlenderとMakeHumanが必要です。
リンク
- www.makehumancommunity.org
- Download — blender.org
- 【MakeHumanCommunity v1.2(alpha)】新しいMakeHumanを見ておこう。
- 【MakeHumanCommunity】mhx2ファイルをBlenderにインポートする。
- Blenderの mhx2インポーターの設定方法【MakeHuman】
すぐに古くなっていく情報
MakeHumanは有志の開発によって幾度となくバージョンアップを繰り返してきました。現在も開発は進行中で、2018年12月10日、アルファ版であるv1.2が公開されました。過去にサイトも一新され、Makewalkのダウンロードのリンクは消えてしまいました。
では?Makewalkはどこで手に入れることができる?答えは、MakeHumanのv1.1.1のインストーラをまとめたzipファイルに一緒にビルドされています。
v1.2をお使いの方は注意が必要、こちらはMakewalkがビルドされていない。注意としてここで書いている情報もすぐに変わってしまう可能性がある。2019年1月執筆。これをわすれないでほしい。
BlenderにMakewalkアドオンを有効化する
BlenderでMakewalkアドオンを有効化するには、まずはMakewalkのフォルダをBlenderのaddonsフォルダに貼り付ける必要がある。
addonsファイルに貼り付けたらBlenderを起動し、File→UserPreferences→AddOnタブへと進む。検索欄に「make」と入力し、見つかったMakewalkにチェックをつける。
次回も使いたいならSaveしておく。
Blenderのツールシェルフに新しいタブが表示されましたか?
表示されていればMakeWalkアドオンの有効化が成功したということ。
モーションキャプチャーデータをダウンロードする
モーションキャプチャーデータは、モデルにアニメを与えるためのファイルです。形式は.bvh。幸いにも個人が作成したモーションデータがいくつか公開されている。ためしになにかをダウンロードしてそれを使おう
モーションキャプチャーを公開しているサイト
モーションキャプチャーデータを公開しているサイトはいくつか存在するので、気に入ったところからダウンロードする。
- The Daz-friendly BVH release of CMU’s motion capture database – cgspeed
- MoCap System and Data | Advanced Computing Center for the Arts and Design
cgspeed.comは個人で管理されているようだが、ACCADは機関のサイトのようです。いずれにしても敬意をはらって使う。わかりやすい場所にzipファイルをダウンロードして展開しておく。
Blenderで.bvhを使う
さきほど紹介したACCADから女性のモーションキャプチャーデータをダウンロードした。ファイルは複数あるが、わたしはRandom動作の.bvhファイルを使用することにした。
MakewalkタブからLoadAndRetargetを選び、.bvhファイルを選ぶ。だがこれはインポートしたモデルが.mhxである必要がある。
.bvhファイルをロードすると、モデルがずれることがあるようだが、今回はなにもおこらなかった。
さいごに
実際にMakewalkプラグインで.bvhを適用させた人型モデルをレンダリングしてみた。↓
あとで見返してみると、棒も人間も宙に浮いた状態になっているので調整不足だ。
何も得はしないが、BlenderとMakeHumanを用意して少し設定を行えば人型モデルが実際に動く。単純にすごいと感じる。BlenderとMakeHumanは素晴らしいソフト。モーションキャプチャーデータの公開にも感謝する。
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